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 数理経済学会 数理経済学研究センター

Research Center for Mathematical Economics(数理経済学研究センター RCME)は、 2013年4月より団体名称を数理経済学会に変更し、 2014年4月、日本学術会議協力学術研究団体として認定されました。 これにともなって、従来の RCME 呼称は、数理経済学会の一部として、機関誌および叢書 発行の主体となる組織名称となりました。

数理経済学会ならびに数理経済学研究センターについて

活動概要

数理経済学研究センターは、平成9年の発足以来、 日本における数理的な経済学研究を大きく推進し、 また牽引してきた経済学および数学の研究者を中心とする学会組織です。 「経済の数理解析」の名称にて開催される年次大会は、 京都大学数理解析研究所での開催を主として、 学会発足に先立つ平成8年から今年(平成25年)で17回目を迎えました。 また、過去3回にわたる慶應義塾大学での数理経済学国際会議(1993年、 1997年、2004年)も、 本学会ならびにその源流となる人員を通じて、開催されたものです。

年次大会「経済の数理解析」の成果の多くは、 京都大学数理解析研究所の講究録として、 過去14回まとめられ、 また年鑑誌である Advances in Mathematical Economics (Springer-Verlag) の発刊は、 センター設立の平成9年度から今年度(平成25年)で第16巻目となります。 その他、慶應義塾大学の月曜セミナー、 平成24年度からは大阪大学での近畿地区数理経済学ジョイントセミナー、 また過去に多くの特別セミナー(海外からの多数の著名な招聘者を含みます) などを主催、共催しています。

数理経済学会

数理経済学と言えば、我が国において戦後まもなく、今日主流と なる新しい経済学がさかんに流入した時代から、一般均衡理論、 最適成長論、産業連関論など、経済学理論のまさしく骨格をなす 理論研究の分野としてその名称の定着したところのものです。 しかしながら近年では、経済学理論のその全般にわたり、理論 骨格の高度な抽象化ならびに数学化は当然の事柄となり、加えて ファイナンス、数理統計といった分野を通じて、経済学の専門家 のみならず、理工系の学問分野、基礎的な数学研究といった分野 とも、深く研究上の関連が持たれるところとなりました。 おそらく今日「数理経済学」という名称は、一方ではその精神に おいて普く経済学理論の全般に行き渡り、また学問分野を越えた 学問的交流をも可能としつつも、同時にそのかつての経済学理論を 牽引し今日その普遍的骨格となった学問中枢を名指す名称として、 幾分限定され、閉じた印象を与えてしまっているかも知れません。

しかしながら、およそ20世紀において数学という言語の果たした役割、 少なくともそれが普く諸分野の言語として重きをなしたその根拠は、 決してそれが閉じたものであるからはなく、 むしろ数学の その言語としての特性が 極めて開かれたものであったからであるということは、 議論を待たないところでしょう。 数理経済学が、その「数理」という本来の意義に常に立ち戻る限り、 当該名辞を冠する学会の存在は、 経済学という「社会」の「科学」を称する分野内においても、 またそれと深い関連を持つ諸分野との学際的な連携の立場からも、 極めて重要であり、必要不可欠なものと考えます。

当学会は、その数理経済学研究センターとしての十数年の活動実績を引き継ぎつつ、 今後もまた一層の、「数理」経済学の発展に寄与せんとするところのものです。 一般均衡理論やゲーム論、 動学的マクロ理論等いわゆる従来(狭義)の数理経済学分野に限定されず、 数理ファイナンス、関数解析、数理的な哲学あるいは経済学方法論、 経済学に関連する多くの基礎的な数学分野、その他諸分野の領域に至って、 幅広く総合的な経済の数理解析を推進する研究母体たらんとすること。 その意図を持って、学会を指す呼称としてこれまでも非公式に用いられて来た 「数理経済学会」という名称を用い、 平成25年、日本学術会議協力学術団体としての登録申請に至りました。

将来への展望

上述のとおり、「数理経済学」という言葉を、広く「数理」を基調とした社会の 分析という、その最も広く基本的な意味へと立ち返らせ、 他分野に、社会に、そして教育(次世代)に、開かれた学術団体と しての姿勢を再確認するとともに、これらをふまえ、 そもそも数学および社会科学という分野をまたいだ研究領域の、 総合的な学問中枢を形成する基盤的組織として、 新たな活動のスタートを切ろうとするものです。

学会化に際し、本学会の活動内容をより分かりやすく世に開示し、 また「数理」というキーワードを基調とした幅広い視野を尊重する意味から、 年次大会における研究部会の設置、 歴史・哲学・基礎的研究学生教育など次代 や学問そのものの発展につながる、長期的視点に基づいた活動の拡充、 学生および一般会員増加のためのサービスと施策の充実が図られています。 特に、年次大会での学生を含めたポスターセッションによる報告機会、 一般からの報告希望枠を新たに構築する案などが逐次検討され、 現在準備されつつあります。 研究部会についてはファイナンス均衡理論など、 これまで学会の多数を担ってきた個別の分野・テーマの推進については言うに及ばず、 より統合的な視点、例えば「ファイナンスと一般均衡」、「静学と動学」、 あるいは「経済学と合理性」、「経済学と倫理」のような、歴史、哲学、方法論にまでまたがる包括的な議論も含めて、 数理を基調とした社会科学の将来を中長期的に俯瞰し切り開くための舞台を提供することが、 意欲的に検討されています。

  
数理経済学会会長からのご挨拶
評議会議事録・他文書(要パスワード)
数理経済学会(数理経済学研究センター)のあゆみ・年表
数理経済学会役員
部会1: ファイナンス部会
部会2: 均衡部会
部会3: 方法論部会
出版物(数理経済学叢書)
年次大会(「経済の数理解析」ワークショップ)
セミナー・レクチャー
年鑑誌 Advances in Mathematical Economics

入会へのご案内  数理経済学会規約(PDF形式)